読み終わった本たちのことを忘れないように

コメントについて
2008-02-23 Sat 20:41
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回転ドアは、順番に
2008-02-23 Sat 20:39
回転ドアは、順番に (ちくま文庫 ほ 20-1)回転ドアは、順番に (ちくま文庫 ほ 20-1)
(2007/11)
穂村 弘、東 直子 他




歌人の穂村弘さんと東直子さんとの往復書簡的恋愛歌集。
厳密には歌集でもない、詩集?

瑞々しくってなんだか不思議でちょっぴりシュールな言葉たち。
これって、短歌?短歌なの?え、短歌でいいの?
そう思う歌がたくさん。
でも、ああ、やっぱり短歌だ、と思うのです。

そして、恋の結末に愕然とし、胸が苦しくなり、涙さえこぼれるのです。
下手な恋愛小説よりも恋愛を追体験できる、素敵な素敵な歌集です。
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ああ、もう1ヶ月……
2008-01-23 Wed 21:07
トップに広告が載ったのを見て、1ヶ月ここを放置してたことに気がつきました(汗)
いやー、本は読んでるのですが、記事を書く余裕がないのですよ。
『夢の守り人』やら『アナン』やら、書きたいのはいっぱいあるんだけど。

と、つぶやいて広告を消しちゃえ、な、姑息な更新でした。
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陽炎ノ辻―居眠り磐音 江戸双紙1
2007-12-20 Thu 20:00
陽炎ノ辻―居眠り磐音 江戸双紙 (双葉文庫)陽炎ノ辻―居眠り磐音 江戸双紙
(2002/04)
佐伯 泰英




言わずと知れた、佐伯泰英氏の作品の中で一番人気を誇るシリーズの第1巻目。

江戸から故郷豊後関前へ、兄弟同然の幼なじみ三人が共に旅をして戻って来るところから物語が始まりますが、のっけからの凄まじい展開に茫然とさせられます。

そして、その冒頭の事件を契機に江戸へ戻ることになった坂崎磐音。
のんびりおっとり、師に「居眠り磐音」と言わしめたそのままの人柄の磐音、江戸は深川の金兵衛長屋での暮らしは日々の糊口をしのぐのもやっと。

そこで紹介してもらったのが、なんと鰻割きの仕事。いくら浪人といえどもそんな仕事に就く武士なんて、初めて読んだ気がするのですが……。そんなお侍、いないでしょう?と思わず突っ込みたくなりますが、磐音の見事な鰻の捌きっぷりは読んでいてもほれぼれするくらいです。

もちろん、佐伯氏ならではの剣戟シーンを堪能できる仕掛けもちゃんと用意されています。というのも、両替商の今津屋が、時の老中、田沼意次の発行した南鐐二朱銀が元で、仲間の両替商から脅される羽目に陥り、その今津屋に用心棒として傭われた磐音は、さらにその裏の絡繰りに気づき、解決のために働くこととなるのです。

煮炊きする匂いまで届いてきそうな江戸の街の様子や、血飛沫が目の前を飛び散りそうな迫力の剣戟場面など、描写の素晴らしさはやはり映像出身の佐伯泰英氏の筆ならでは。
また、男性作家の書く女性は、正直なところ現実感に欠けることが多いのですが、佐伯氏の描く女性は、周りを見回せば似たひとを思い浮かべる事ができそうなくらい生き生きしています。そういったことも、時代小説の苦手なはずの私が佐伯作品を次々と読みたくなる要因のひとつかもしれません。
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QED―式の密室
2007-12-16 Sun 04:49
QED 式の密室 (講談社文庫)QED 式の密室
(2005/03)
高田 崇史




この作品はQEDシリーズの5作目であり、講談社ノベルスの「密室本」のひとつでもあります。つまり、密室を扱ったミステリーなわけですが、正直に言います。密室の謎解きは簡単です、期待しないでください。……QEDシリーズですからね。

今回の目玉は、例によって殺人事件ではなく、安倍晴明にまつわる謎解きなのです。
とはいえ、前作あたりから、殺人事件のトリックもちょっと上手になってきているような気も(なんて、失礼な言い方ですけど)

今回、奈々たちは新年会と称していつもの「カル・デ・サック」へ集まります。
そこで前作ラストで出て来た「通りゃんせ」に隠された意味について崇の解釈を聞く事になります。
そして、崇と熊つ崎こと小松崎が知り合うきっかけとなったある「密室殺人」へと話が移り……。

シリーズの他の作品に比べるとかなり短い本作ですが、内容は引けを取りません。
式神についての謎解きは、単に謎を解くというよりも、歴史の真実を紐解く、と言った方がふさわしいくらい、説得力があります。

読後には、人が人を差別し、身分の上下を作り、さらに施政者による「騙り」によって、またそうした施政者へ庶民が阿諛追従して、その差別を助長し、人ならぬ人を作り出して来た私たちの長い長い歴史へと思いを馳せずにはいられなくなるのです。
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